Capriccioso Assaiの別館。
内容は無いようです。

2015年6月21日日曜日

15/06/21

0 件のコメント

また2週間ぶり。内容は長いですよ。

東芝

G20Xを発表しました。発売日は6月30日です。

LG Displayの4K、IPSパネルを採用した機種です。サイズは55/49/43です。

性能的は「東芝」の4Kテレビにしては落ち着いたもので廉価版という感じです。ただ、倍速には非対応です(擬似インパルス駆動には対応)が、HDRに対応予定(予定:2016/02)ですし、直下型バックライトなので、廉価版という感じはあまりしませんが。なお、直下型LEDですが、LEDのエリア制御(ローカルディミング)には非対応です。

製品ページ見ていて思ったのですが、「4K瞬速ゲームダイレクト」という機能が搭載されています。うたい文句は、約0.05フレーム(約0.83ms)の低遅延だそうです。ただ、この手の遅延のうたい文句は条件があることが普通です。

説明には「ゲームに必要な高画質処理を行いつつ、画像処理の遅延時間を、4Kレグザ史上最速の約0.05フレーム*に短縮。」とあり、画像処理部分での処理時間が0.05フレームと読取れます。これ以外の処理時間はいずこに?

また、「HDMI1080p/60Hz入力で、画面サイズ「ネイティブ」または「フル(ジャスト)」選択時。HDMI4K60p入力で、画面サイズ「4Kフル」選択時。」と注釈があるので、これ以外の入力ではおそらくスケーリングの変更などで遅延時間が増えるはずです。

画像処理と言っても、どの処理までか分からないので遅延がどこまで増えるか分かりませんが。
そもそも応答速度が不明の時点で、正確な遅延時間なんて分からないのですけどね。

SID

開催されたのが今月の初めですので、今更感ありますが。

今年は高精細化=メーカーの技術力という感じの展示になった感じがします。あとは有機ELですか、これは例年通りですが。

中国メーカーでLTPSの生産がスタートし始めましたから、こうなったのでしょうけど。5型程度にQFHDのパネルが複数展示されました。精細度は800ppi程度になります。

AUOは6型でQFHD(737ppi)、BOEは4.7型でQFHD(941ppi)、Tianmaは5.2型でQFHD(847ppi)というパネルを展示しました。JDIのみQFHDで3.6型(806ppi)です。

あくまで技術力の誇示のみですから量産には至らないでしょうけど、中国メーカー(BOE、Tianma)でもこのようなパネルを作れるようなってきています。

有機ELでは生産を先行しているLG Displayが生産中のパネルを展示。また、生産中の技術について発表。

AUOはQFHDパネルを。去年のパネルと違い、TFTがITZOではなくa-IGZOを選択しています。また、5.5型FHDインセルパネルは厚み0.45mmと薄いです。1.3型の円形ディスプレイは額縁が無く、画面の中心線にゲートドライバを形成(GOA)しています。

SELは去年に続きフレキシブルタイプ、タイル式のパネル、2.8型のWQHD(1059ppi)を展示です。

BOEは酸化物半導体駆動の13.3型WQHDのパネル。色域はNTSCで90%。おそらく白色有機EL+CFです。CSOTはIGZO駆動の31型FHDパネルです。

液晶パネルではBOEが、10Kパネルを製作しています。82型でなんと画素数は10240×4320です。21:9のディスプレイです。なんとまあ画素数が1万超えましたよ。また、BOEは元々98型の8Kパネルを生産(絶賛出荷中です)していますが、110型も展示しました(初ではないです)。

パナソニック液晶ディスプレイは55型の8Kパネルを製作し、技術内容を発表しています。a-IGZOの技術があるはずなのですが、a-Siで製作されています。既存技術を使用することには賞賛を贈りたいですが、120Hz駆動には対応できるのですかね。

オルタステクノロジーが低温駆動の液晶パネル。シャープは地味展示に終始しました。

今年のSIDで意外なのが、Samsung Displayが展示を行わなかったことです。55型の透明ディスプレイを開発したにも係わらずSIDで展示せずに、Retail Asia Expoで展示を行いました。あとInnoluxも居ませんでした。

その他Display関係まとめて

LG Displayは印刷方式の有機ELパネル生産パイロットラインを導入したようです。

JDIは反射型ディスプレイの事業説明会を開催しました。

シャープは三重第3工場でインセル型タッチパネルの液晶パネルの量産に入りました。亀山第2でのCAAC-IGZO用は検討中(おそらく開発中)の模様。

CPTが第6世代の液晶パネル生産工場を中国に建設することを発表しました。

モニター

色々と発表されたのでメモです。

LG電子から27型4K、IPSパネル、FreeSyncに対応したモニター「27MU67-B」。

iiyamaから23型FHD、IPSパネルのモニター「X2380HS-W3」。

ASUSから27型WQHD、IPS(AHVA)パネル、FreeSyncに対応、144Hz対応のモニター「MG279Q」。

AOCから31.5型FHD、ADS(FFS)パネルのモニター「I3284VWH/WW」。

モニターの雑記

AUOが27型、AHVAの144Hz対応パネルを発表してから続々と搭載モニターが発表されています。

高フレームレートに対応したパネルがTN方式ばかりだったので、敬遠していた人にはもってこいかもしれませんが、WQHDではなくてFHDでは作る気はなかったのでしょうかね。価格の問題かもしれませんが。

液晶パネルの動きぼやけ回避のため、高フレームレート化が進んでいますが、どこまでいけますかね。現状では144Hzが最大です。液晶パネルの技術的にはこれ以上上もいけます。単純に倍の288Hz駆動は可能です。画面を上下分割して駆動させるだけですので。

ただこれ以上フレームレートを上げてもPC側が付いていけなくなるので、どこかで絶対に限界がやってきます。なので、BenQやEIZOのように高フレームレート+間欠表示法というアプローチは正しい選択だと思います。が、間欠表示はフリッカを伴うので、現在の疲れ目低減であるフリッカフリーの考え方に反することになります。

ただまあ、あまり難しいことは考えない方が、使っていて幸せかもしれませんけど。知っていると、割り切れるというのもありますが。

ただ、色々と拘っているのに知らな過ぎるのもどうかと思うわけで。マイナビでプロゲーマーがBenQのモニターについて語っているのですけど、色々と首をひねりたくなります。

フリッカフリーで目が疲れないとか書いてありますけど、ブレ削減モードはフリッカ発生しますし、過剰なるオーバードライブによる応答速度を要求したりと。

個人的には見せ掛け数値のための過剰なオーバードライブ駆動は好きでは有りません。仕様では速い応答速度が実現できますが、実際の表示ではオーバーシュート、アンダーシュートだらけの数値以下の応答になっているからです。

一般的に応答速度は、黒から白(正確に言えば、off-on)の推移時間と白から黒(正確言えばon-off)の推移時間の合計です。また、推移は輝度値が10%-90%になるまでの時間です。一応書いておきますが、off-on/on-offはノーマリブラックとホワイトでは表示が逆になります。

オーバードライブ時の応答速度の数値は基本的に中間階調間です。特定階調表示から特定階調表示の推移時間です。なので、応答速度であるoff-on+on-offという、2回の推移時間の合計時間ではなく、グレーからグレーへの1回の推移です。これを2回の推移にするならGtoGtoGになりますね。なので、通常の応答速度の数値とオーバードライブやGtoG時の応答速度に大きな乖離があるのは当たり前です。だって1回の推移時間と2回推移時間なんですから。

応答速度とは仕様では10%-90%間の時間と書きましたが、オーバードライブ時でも同様です。

…蛇足。場合によっては0%-90%もあります。この場合は内部処理の遅延時間を含みます。なぜ応答速度で10-90なのかと疑問に思った方がいるかもしれませんが、0からだと内部処理の遅延時間を含むことになるので、純粋に応答時間を知るためにこうなっています。ただ、応答初めは液晶の動きは緩慢です。この時間を含まないので、実際はもうちょっとだけ時間がかかります。日本での正確な応答時間の定義は、0%-90%の時間と100%-10%の時間の合計なんですけどね。閑話休題。

ですので、特定の数値の90%になるまでの時間です。オーバーシュートし、表示輝度数値を超過し、表示(所定)輝度に戻ってくるまでのオーバーシュート分の応答時間は含まれません。なぜなら、応答速度の数値である10%-90%の推移が完了しているからです。

この余分な応答部分は不必要な応答部分でぼやけを生みます。なのでオーバーシュート部分を出さないようにチューニングするのが普通ですが、仕様では地味な数値になります。三菱電機やEIZOのモニターのオーバードライブ時の数値は細かい数値になっているのはこのチューニングを行い限界部分を探って、出来る限り最速を狙っているためだと思います。ただそれでもオーバーシュートによるぼやけは発生するのですが。遅延時間を考慮しないのならかなり高精度に制御する事は可能ですが、ゲーミングモニターや低遅延であるモニターでは難しいですね。

これ以上ぐだぐだ書いても仕方ないので、これで終了。

雑記

また、更新に2週間空きました。色々とやること多くて。

ただ、ブログの管理自体はしているので、メッセージやコメントなどはあまり気にせず書いてもらってもかまわないです。ただ、時間なければ返信するまで間が空くかもしれませんが。

というか、本館はコメント受け付けてないので返答する必要がないので、この分の手間が浮いているのですよね。メッセージはありますし、この別館はコメントできますが。

***

部屋の掃除したいなー。PCの掃除したいなー。

空気清浄機を買いたいので、どれにしようか見繕う必要がありますし。

色々とやることがががが。

本も読めやしない。オーバーロードの9巻でるので、既刊を読み直したいのですけどね。

どうでも良いことですけど、この文章書くのにキーボードを変えてみました。普段はキーストロークの浅いK750を使っているのですが、深いBSKBC02にしてみました。気分転換です。ただ、有線なんで線がうっとしい。

本館更新

モニターのメーカー一覧を更新です。

法人用途も手に入れることが出来るので、一覧に加えましたが、内容はかなり手抜きです。あとタイトルを変更しました。

0 件のコメント :

コメントを投稿

コメント記入者項目から「名前/URL」で名前(なんでもいいです)を入力してくれるとうれしいです。
URLは未記入でも大丈夫です。もちろん匿名の設定でも問題ありません。